現在、コンディショニングトレーナーとして活動していますが、競技を始めたころの私は、コンディショニングの重要性に気付いていませんでした。とにかく練習することが1番で、ある時から急に技術が伸び悩み、小さな怪我をすることが増え、最終的には前十字靭帯断裂2回、半月板損傷、肩の亜脱臼など大きなケガに見舞われました。全身麻酔の手術を5回、リハビリ期間も含めると多くの時間を治療に費やし、練習やトレーニングをする時間が極端に減っていきました。今思えば、もっとカラダに目を向け、コンディションを整え、効率的な体の使い方ができていれば・・・。

​　トップ選手は怪我が少なく、いつも上位に入っている姿を見て、そこには何かコツがあるとずっと考えてきました。それまで筋トレをすれば動き、パワーが上がると信じてきた根本を見直し、まず鍛えるべくは筋肉ではなく、正しい動きを鍛えることが必要だと気づき取り組みました。40代になった今でも日本トップカテゴリーのスノーボードレースで入賞し、更なる上を目指しチャレンジし続けています。